花の兄弟

1961年12月27日(水)公開/1時間26分大映京都/カラーシネマスコープ

併映:「若い奴らの階段」(田中重雄本郷功次郎・藤巻潤)

企画 高森富夫
監督 池広一夫
脚本 笠原良三
撮影 本田平三
美術 加藤茂
照明 伊藤貞一
録音 海原幸夫
音楽 吉田正
助監督 友枝稔議
スチール 松浦康夫
出演 橋幸夫(弟弥次郎)、姿三千子(お美津)、水谷良重(お玉)、森川信(金平)、若水ヤエ子(お仙)、茶川一郎(平兵衛)、千葉敏郎(横木の剛八)、小町瑠美子(お千代)、舟木洋一(助太郎)、水原浩一(富五郎)、東良之助(薮の下源五郎)、寺島貢(小泉角之進)、伊達三郎(平田外記)、石黒達也(大津勘右衛門)
惹句 『腕と気っぷでなぐり込む唄と若さでぶっつける雷蔵、橋が兄弟笠で、恋と度胸の喧嘩旅』『甘い唄声いかす剣しびれる恋こいつぁ春からたまらねえ

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★ かいせつ ★

 元服早々に父の仇討ちという宿命を背負った兄と、武家をきらってやくざの世界へとびこんだ弟が、くりひろげる奇妙な仇討ち物語。同じ武家兄弟でも、市川雷蔵扮する兄・市之進の方は武骨一辺倒のカタブツ、橋幸夫扮する、世情に通じた弟・新次郎との絶妙のコントラストで笑わせる。明るいコメディー・タッチの青春時代劇。

★ ものがたり ★

 浪人香山市之進は親の仇を求めて諸国を浪々の身。彼はコチコチの武士道の信奉者だが、香具師お仙と道づれになる。泊った旅篭の亭主から、尋ねる仇の相坂伊織がこの界隈のヤクザ仲間に身をかくしていると聞かされるが、懐中物を掏られたのに気がついて意気消沈。背に腹はかえられず、お仙の商売ガマの油売りの片棒を担ぐことになる。

 大道で開業中、市之進に試合をいどんだのは、大親分勘右衛門の娘で勝気なお玉だ。ところが見物の中に数年前に別れたきりの弟新次郎の顔を見つけ、その方に気をとられた市之進は思わぬ不覚をとってノビてしまう。新次郎と再会を喜び合ったのもつかの間、弟が勘右衛門親分の身内になっていると知って、謹厳な市之進は義絶を申し渡す。が、仇の動勢をさぐるため、意を決して勘右衛門の子分に加えて貰う。新次郎は先輩風を吹かして、兄を口惜しがらせる。

 数日後、子分の金平たちは、ヤクザ修業の三カ条を教えにかかるが、かえって手玉にとられたばかりか、お玉までが市之進に首ったけと判って大クサリ。丁度その頃、恋人お美津とあいびき中の新次郎は、横木の剛八一家の子分たちにひやかされてカッとなり、殴りつけてしまう。翌朝、横木一家から子分の一人が死んだので詑びに来いとの話。市之進は単身、乗り込んで横木一家を叩きのめす。

 執念深くも剛八はお玉を嫁と難題を持ちかける。勘右衛門は、苦しまぎれに「娘の相手はもう決まっている」と口をすべらしたため、市之進が仮の相手役に選ばれて祝言をあげる。初夜の床で、お玉は「わたしは本気だったのよ」と市之進を悩ます。剛八の用心棒から、勘右衛門こそ仇伊織と聞いた市之進は勘右衛門に事実をただすが、相手に罪がないと知って積年の恨みも氷解。かくて、市之進と新次郎は見事な長ドスさはきで、剛八らを討ち取る。

 花の兄弟

唄:橋幸夫

作詞:佐伯孝夫 作曲・編曲:吉田正

一、 

    初音うれしい 鶯ならば 梅の花笠、チョイ被り
    俺達ァ花の兄弟笠で 強気きを挫く初喧嘩
派手にいこうぜ ズイト ズイトコイ ズイトコイ
二、
無理だ、無理だよ、賽の目だって ままにならぬがチョイ浮世
生れて一目、初めて逢うて とたんに惚れる仲もある
派手にいこうぜ ズイト ズイトコイ ズイトコイ
三、
寄って行こうか、寄らずに行こか 春の風吹くチョイ茶店
名物だんごうまそじゃないか 可愛いい娘が焼いている
派手にいこうぜ ズイト ズイトコイ ズイトコイ
四、
雲は流れる、旅人さんも 流れ流れて チョイ何処へ
夜空は寒い、ゆくゆく雁が またまたなくぜ遥かでよ
派手にいこうぜ ズイト ズイトコイ ズイトコイ

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