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若親分

 「若親分」は大映映画を郷田悳が舞台に移したもの。雷蔵は始め海軍機関少尉のチャーミングなスタイルで現われ、親ゆずりのやくざの世界には背を向けていたのに、実母が飲んだくれの女(雛助)と知った途端、海軍士官をぐれてやくざの世界に渡る、というのに無理を感じるが、すっきりした海軍の軍装から、刺青、絆天の姿に変るところが、大衆を喜ばせるのであろう。(北岸佑吉)