美しい雷蔵さんの舞台姿を追って・・・

大阪・新歌舞伎座8月公演

雷蔵さん一色にただニヤニヤ

 八月公演中、東西あわせて一番当ったと云われる雷蔵さんの舞台出演は、猛夏に明け暮れする大阪を始め全国的にいくつかの話題を残して無事打上げたが、観劇なさった方々は今だに美しかった雷蔵さんの舞台姿に思いをはせていらっしゃる方々ばかりではないですか?・・・

 まず新歌舞伎座をご紹介いたしますと、この劇場の外観は桃山風の唐破風造りで古典感覚を表現してあり、内部はこれとは逆に近代建築の粋を集め、劇場としては、モダンなものです。そして御堂筋にひときわその姿を浮び上がらせているのです。

 「市川雷蔵初出演・・・」と書かれた“のぼり”と劇場のまわりどこを見ても市川雷蔵の文字と写真の立看板が目につくのも何か心楽しいものでした。連日(8月1日〜8月28日)劇場の入口に出された後援会の受付には、地元関西は勿論、遠く北は青森、南は長崎、それに東京、関東、近畿、中国と会員さんが入れ替り、立ち替り、観劇に見え、雷蔵さんの舞台をはげましたり、そしてタンノウ?したりと云ったファンの皆様にはすばらしい夏のプレゼントになったはずです。いかが?・・・