大阪・新歌舞伎座8月公演

六年ぶりの雷蔵

 川口松太郎作・演出の二幕六場、劇中劇に寿海の長兵衛に雷蔵の権八が出るという御馳走のついた芝居です。腕っ節が強くて、女が惚れるいい男で、芝居がうまくて・・・何にも言うことはありません。そういう気のいい役を雷蔵はさっくりとした演技でやっていました。何となくいさぎよい印象はその人柄のせいでしょう。

寿海の沢村長十郎、雷蔵の沢村蝶次

 

雷蔵の蝶次、桜緋紗子のお絹

雷蔵の蝶次、霧立のぼるのお駒

雷蔵の沢村蝶次を中心に