京都市

 

 

本堂

二尊院

 右京区(嵯峨二尊院門前長神町27)の嵯峨野にある天台宗の寺院。山号は小倉山。詳しくは、小倉山二尊教院華台寺という。二尊院の名は、本尊の「発遣の釈迦」と「来迎の阿弥陀」の二如来像による。

 境内の墓地には、角倉了以、三条実美、阪東妻三郎らの墓がある。総門を入った「紅葉の馬場」と呼ばれる参道は、紅葉の名所として知られる。また、奥には、百人一首ゆかりの、藤原定家の時雨亭跡とされる場所がある。(Wikipediaより)


 

 

 二尊院の豪快な総門は伏見桃山城の薬医門を移したもので、門から本堂築地塀までの広い参道の紅葉が素敵です。初夏の時期は紫陽花、そして秋の萩も見逃せません。

総門

 豪壮な総門は、京の豪商角倉了以が伏見城の医薬門を移築したといわれている。門の前に立つと、その重量感に圧倒されそうである。右の門柱に「小倉山二尊院」左の門柱には「九頭龍弁財天」と記されている。本堂に隣接して弁財天堂がある。門をくぐると広い参道で、その両側の紅葉が美しい。

 

 

 『炎上』の驟閣寺の門が、二尊院の総門。 映画『炎上』は金閣寺に放火した若い修行僧の実話をもとにした三島由紀夫作「金閣寺」の映画化。従って、京都の寺は撮影に協力的ではなく、ロケすることも難しかった。しかし、二尊院では「総門だけなら」とロケの許可がでたという。

  

 総門から唐門に続く参道は別名「紅葉の馬場」といわれ、紅葉見物の人の列が絶えません。

紅葉の馬場

 総門をくぐって寺へ入ると、「紅葉の馬場」と呼ばれる参道が境内へと延びている。両脇に楓の木がびっしり立ち並び、秋には総門から境内を見ても、境内から総門を見ても、素晴らしい紅葉の景色が見られる。

 

 
 二尊院の紅葉の馬場で撮ったのが、『薄桜記』で典膳が妻千春をつれて墓参りをする場面。

 「これで最後だ、夫婦として歩くのは・・・」墓参の帰り道に、典膳は千春に離縁を告げる。典膳は千春を離別し、浪人となって妻の仇を討つと決めていたのだ。「死ぬなよ、千春」このひとことは、妻を愛する典膳の絶叫でもあった。

    

 映画公開から49年目の夏(08年7月)、真城さんとご一緒に青葉の楓を愛でました。

 

 

 三条西実隆夫妻ら多くの公家の墓、角倉了以、伊藤仁斎、映画俳優阪東妻三郎など。鎌倉時代から現代に至るまでの各時代、各界の著名人の墓があることで有名です。

 

二尊院墓地

 境内には公家の二条家、三条家、四条家、三条西家、鷹司家の墓地のほか、伊藤仁斎・伊藤東涯父子、角倉了以・角倉素庵父子の墓などがある。また境内奥には土御門天皇、後嵯峨天皇、亀山天皇の分骨を安置する三帝陵がある。

 

 典膳と千春が参った墓所も、二尊院墓地だった。この墓地には、剣戟王・阪東妻三郎も眠っている。

 

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