s砂白き 磯に蹲ひ秋の日を 大海原に手を浸し見る  窪田空穂

 

   

 葉祥明阿蘇高原絵本美術館  風の丘 大野勝彦美術館

↑なが〜い一日だった!

 

熊本城と築城400年シンボルキャラクター“ひごまる”

熊本城見学

 


Travel 17

錦繍の日本(その三)
 
 

発心

"この旅 あっぱれ!火の国・熊本"

日時

2007年11月18〜20日(日〜火)
 

11月18日(日)

 11時からフィルムセンターで「忍びの者」を雷友と鑑賞後、行定勲監督のトークショー。開口一番「圧倒的に面白い娯楽映画でありながら、社会的な面もきっちりとらえている山本薩夫監督が好きだ!」でスタート。

 「忍びの者」には時代劇のイメージはなく、現代社会にも通ずる、たとえ優れた人物が権力に抗して立ち向かっても、結局権力が勝つという社会を見据えて描いている。行定監督も「山本薩夫が描いてきたのは、理不尽に対して登場人物が正義をもって立ち向かうが、その正義は抑圧されてしまうという社会。そこがリアルだし、不甲斐ない自分たちの人生に重ね合わせることができる」と言う。

 また、その独特の配役について「山本監督は必ず同じ役割で配役をするのも一つの特徴。伊藤雄之助をこんな野放しにしていいのかというぐらい、どの作品をみても彼はやり過ぎですよね」と語る行定監督に全く同感!「山本監督には、2時間の中で社会への憤りが息づいていたり、逆に風刺して笑いとばしている作品がたくさんある。若い人たちにもっと見て欲しい」と締めくくった。山本薩夫監督の映画をもっと見たいと思いつつ会場を後にした。

 さて、本日の最終目的地・熊本に新大阪でひかりを乗り換え、博多からはつばめに乗り到着したのは22:01。後はホテルで寝るだけだ。

11月19日(月)

 翌早朝、阿蘇観光の入口JR赤水駅から待ち合わせ場所・阿蘇プリンスホテルへ。しかし!何とこの秋一番の冷え込み、車窓から見える田畑には霜が降りていた。無事に合流できたので、熊本童謡ツアーご一行のバスに乗り込み、一路阿蘇へ。寒いとはいえ、陽光溢れる中の阿蘇は最高だ!

 まずは、葉祥明阿蘇高原絵本美術館絵本の主人公・犬のジェイクなどの原画や詩が展示されている。絵ばかりでなく、草原の散歩コースも魅力。次に向ったのは風の丘 大野勝彦美術館、農作業中の事故で、両腕を失った大野勝彦さんが義手で描いた詩や絵が展示されている。大野さんの絵と言葉を見ていると、胸があつくなってくる。その上、在館中だった大野さんの話を聞くことができた。大野さんの言葉は、ないものねだりをしてしまう自分に、今の幸せを気づかせてくれる。そして、美術館を出るころには、今を大切しなければという気持ちと感謝の心がわきあがってきた。
 バスの中で、阿蘇火口についての前説。どうやら今日は火口まで行けそうだ。何しろ有毒ガスを噴出す火口のこと、火口の底を拝めるだけありがたい?しかし、「寒〜い」を連発!ランチは築200年近い古民家を改築したカフェ・風の音。ジャズの響きに耳を傾け、ビールもいただきながらのランチは体にも優しく、郷土の味“だご汁”つきだ。

 童謡ツアーの一行らしく、バスの中で秋の夕日に照る山もみじ〜童謡「もみじ」の大合唱!和気藹々の雰囲気のうちに今日のお泊りそして、パーティ会場でもある熊本ホテルキャッスルに到着。名に違わず、熊本城が眼前にそびえ、市内随一の繁華街下通り・上通りも至近距離、明日はここでお土産Getと熊本ラーメンを賞味しよう。

 さて、パーティは陳健民氏の愛弟子・斉藤シェフが腕を奮う四川料理。美味しくてあたりまえに加えて、童謡組のミニクリスマスコンサートまでついて、満足・満足。二次会は部屋での焼酎パーティ?

11月30日(火)

 昨日の晴天に比べるとちとあやしい空模様。午後から雨が降るかもしれないが、勇躍!熊本城観光へ出発。築城400年は彦根城と同じだが、キャラクターでちょいと負けてる熊本城。加藤家から細川家へ、天守閣・美術館でその至宝を拝見。見学終了後には、やはり雨が降ってきたが、締めの?ラーメンは忘れない。

  

風の音・風の盆ランチ    熊本ラーメン

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