日光写真

 感光紙の科学変化を利用した写真を真似た玩具。大正時代に流行し、昭和30年代まで少年誌の付録によく見られた。分類としては、写真玩具、科学玩具、学習玩具などにくくられると思われる。

 3つのパーツから構成され、@種紙:薄紙に絵を印刷してある。ネガに相当。10-20枚どりで1シートになっている。A日光感光紙:感光度は低い。一度しか感光出来ない消耗品。印画紙として売られていた事もある。B焼き枠:写真機(カメラ)に相当する。写真機を模したものから、ただの厚紙を二つ折りにしたものまである。日光をあてる窓はガラス板を用いたものと、ビニール板のものがある。

 尚、撮影したものは、定着液を用いないので、数日で消えてしまう。俳句の季題では「青写真」となり、冬の弱い日差しでゆっくりと仕上げるということで、冬の季語となっている。

@種紙1

当時の時代劇スター17名、似ているかどうかは・・・???(中村錦之助だけ2枚)

A種紙2

   

虚無僧姿のITIKAWA RAIZOですが・・・似てませんねぇ〜
B焼き枠:写真機(カメラ)の『市川雷蔵』

  

C種紙3

こんな赤い種紙もあったんですね。やっぱり似てないけど・・・
C種紙4

『新・平家物語』と『次男坊鴉』でしょうか?でも、ちゃ〜んと似てます!!

 Last Up Date 02/11/11