話の中心人物となる三人の男女-和の宮には若尾文子が扮して昔もいまも変らぬ悲恋の皇女を演じ、内面的な和の宮に対し勝気な情熱の侍女夕秀には演技派女優として躍進の著しい山本富士子が扮します。

 この二人の美女に慕われる運命の貴公子帥の宮には市川雷蔵が大役を得て熱演。これに東野英治郎、柳永二郎、夏目俊二などが共演しています。監督森一生。

 

 

幕末当時のおもかげを残す京都御所附近のロケで熱演中の柳、山本、東野(右より)

若宮を愛する女二人、互いに秘めた胸は苦しい

夕秀の情熱に帥の宮の心も動く!

57年4月号