大映の市川雷蔵が 、六日、次回作『剣鬼』のスチル撮影を行なった。
この映画は、週刊誌に連載中の柴田錬三郎原作の"剣鬼"シリーズの一編を映画化するもので、"人斬り斑平"といわれた男が主人公。柴田錬三郎の小説には眠狂四郎などのように主人公の出生がナゾとされるものが多いが、この斑平も奥女中と愛犬との間に出来た?男とされている。それが、足軽同然の身分でありながら、馬よりも速い足をもち、習わずして居合斬りの天才のうえ、花造りの名人でもあるという設定。この男が"犬っ子"という社会的偏見に反抗しながら、お家のために公儀隠密をつぎつぎとたたっ斬る話。
『新鞍馬天狗』の撮影を終わったばかりで休む間もない雷蔵だが、毛色の変わった作品とあって大はり切り。スチル撮影では下級武士らしい質素な衣装で刀も本身を使うほど。
「運命に忠実に冷静に立ち向かう青年の話だが、剣を愛し、花を愛する孤独な男の姿を浮き彫りにしてみたい。そして、馬よりも速い足、居合い斬りを使って娯楽作品らしい映画にしたい」と抱負を語っていた。(スポニチ大阪 09/07/65)


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