秋に入って、雨にたたられどうしの日曜日のあとをうけた昨日、十月の第二日曜日。またしてもどんよりした曇り空であけたが、待ちかねた行楽客は、都心へ郊外へと今秋最大の人出だったとか━さて日ごろカメラに追いまわされて、忙しさをかこつ映画人の中にも、いろいろと趣向をこらして、秋を楽しむ姿が見受けられた。ゴルフ、野球に打ち興じ、後援会のファンにサービスするのもスター、秋の休日ならではの催しといえるだろう。

○・・・ 映画スターと野球といえば、本社が毎年主催する映画人オールスター野球祭を例にもちだすまでもなく、縁が深いが、伏見の京都府警察学校のグラウンドでは、午後二時から中村錦之助のゴールデンズと、市川雷蔵チームの対戦が行なわれた。東映側は月形竜之介をはじめ、吉野登洋子、五条恵子、常盤光代、吉田江梨子らの新人女優が応援すれば、大映も浦路洋子、島田竜三らが懸命の声援で、約二千人余の見物人の前で、なごやかなうちにも熱戦が繰展げられた。

 試合は誕生したばかりの雷蔵チームが、7−0で押しきられてしまったが、ゴールデンズが約三年、百試合以上の戦歴で、二回しか敗戦を印ていないという無敵チームでは、まずやむを得ないことだった。

(よ志哉8号 11/25/58)