雷ちゃんと私

 雷ちゃんの口のわるいのは有名ですが、それが不思議に当を得ているので、一旦怒っても、後でなるほどと感心させられます。根はやさしくて親切なひとなんだとは、ちょっとおつきあいしたら、誰でもすぐわかります。そうなると、歯に衣を着せず、ズケズケいわれることも、かえって雷ちゃんの魅力になってしまいます。

 私にとって一番残念だったことは、雷ちゃんと御一緒に映画に出ると、いつも振られ役ばかりというまわり合わせでしたが、この間『稲妻街道』で、やっと思われる役になって、ほっとしました。

 雷ちゃんとお仕事をしていると、こちらまで明るくなってしまって、大変日々が楽しいです。これからも、それが振られ役であろうと、思われ役であろうが、仲よく、そして、時々喧嘩しながら、一緒のお仕事がしたいと思っています。

(よ志哉3号より)