才気溢れる作風で日本映画の刷新を試み続けた市川崑、小説の映画化として評価の高い作品に、1964年に開催された第18回オリンピック東京大会の記録ドキュメントなどを加えた4作品を紹介します。チケット好評発売中!みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
◆会場:ながす未来館 文化ホール
◆チケット料金:2日間通し券 500円(全席自由)
◆プレイガイド:ながす未来館・荒尾総合文化センター・玉名市民会館・大牟田文化会館・一茶園
『ぼんち』
1960年大映京都作品(カラー)
原作:山崎豊子 監督:市川崑
出演:市川雷蔵、若尾文子、山田五十鈴、京マチ子、越路吹雪
原作は、山崎豊子が「週刊新潮」に長期連載をした小説であり、原作者が得意とする大阪の商人ものの一編である。
舞台は大阪・船場。四代続いた裕福な足袋問屋の一人息子が、女系家族の中で甘やかされ、それゆえに悪戦苦闘する姿が、多彩な女性関係を中心にして年代記風に描かれている。
映画では、60歳近くになった主人公が、戦争による苦難をようやく乗り越え、家の再建を図ろうとするにあたり、昔のあれこれを回想するという形式が採られている。そこに登場するのは、自分を溺愛した祖母や母のみならず、これまで関係したさまざまな女性たちである。
彼女らを演じるのは、ベテラン、演技派、若手まで、みな当時を代表する個性的な映画女優であり、その競演が一つの見どころであると言えよう。また、主演の二枚目時代劇スター・市川雷蔵は、市川監督の『炎上』(1958)で初めて現代劇に出演、その演技力が注目されたが、ここでは老け役に初挑戦している。
◆開場 9:00 開演 9:30
◎日時:9月29日(土)プログラム
【野火】9:30?11:14
【ぼんち】11:30?13:14
◎日時:9月30日(日)プログラム
【東京オリンピック】9:30?12:19
【おはん】12:50?14:42
◆お問合せ:ながす未来館 窓口または(0968)69-2005まで
ながす未来館:〒869-0123 熊本県玉名郡長洲町大字長洲2760