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日 時 | 11月15日(水)から19日(日)の午前10時から午後5時まで |
場 所 | 八王子市中央図書館 3階 視聴覚室等 |
入 場 料 | 無料 |
申 し 込 み | 不要、直接会場へお越しください。 |
映画史研究家の畑三郎さん(75)=八王子市=が、同市に寄贈したポスターなど約10万点に上る映画資料のうち、約300点を選んだ「『昭和の映画』ポスター展」が、15日から同市の中央図書館で開かれる。資料の公開は寄贈後初で、畑さんは「公開当時の生活や時代を振り返り、明日からの活力を見いだすきっかけになれば」と期待している。 (杉本慶一)
資料は、廃校になった八王子市の旧稲荷山小学校の教室に、段ボール約二百五十箱分が積まれている。畑さんは展示会に向け、ポスターやスチール写真に説明書きを付けるなど準備に追われる毎日だ。
展示資料は、昭和二十−三十年代に上映された邦・洋画が中心。ポスターは百枚ほどで、「東京物語」「十戒」といった名画をはじめ、吉川英治原作の「神州天馬侠」など戦前の貴重なポスターも。
スチール写真では、石原慎太郎都知事が二十代のころ、自ら主演した「危険な英雄」からの珍しいカットもある。さらに脚本や入場券の半券、映画館の上映スケジュール、プログラム印刷用の凸版、観客用の「貸し火鉢」−と貴重な品々を展示する。
四歳で映画に魅せられた畑さんは、都内で映画評論などの仕事をした後、石川県に転居。松竹映画のスター俳優、岩田祐吉さんに「映画文化を後世に伝えてほしい」と声を掛けられたのが縁で、各地で展示会を開いてきた。
八王子市へ転居することになった昨年九月、「街の活性化に役立ててほしい」と、所蔵品のほとんどの寄贈を市に申し出た。市は常設展示場の確保も検討中だ。
畑さんは「昔の映画ポスターは、文字の字体にも手作りの温かみがある。若い人には先人の業績を知ってもらい、映画も見て将来に夢を持ってほしい」と話している。
展示会は十九日まで。午前十時−午後五時。入場無料。問い合わせは、八王子市政策審議室=(電)042(620)7200=へ。(東京新聞より)