TOP | HOT | TV | CINEMA | BOOK | DVD |
01.05.2016−03.13.2016
上映企画 映画監督 三隅研次
Kenji Misumi Retrospective
会場: 大ホール
↑クリック!公式サイトへ
三隅研次(1921-1975)は、時代劇に大胆な表現を導入し、極限的な状況における愛と死を描き続けることによって戦後の日本映画に新風を送りこんだ監督です。1921年に京都に生まれ、子供の頃から映画が好きだった三隅は、1941年、日活京都撮影所に助監督として入社します。しかし翌年に召集されてそのまま大陸で敗戦を迎え、シベリアで3年間の抑留生活を送ったのち、1948年にようやく帰国、大映京都に復職します。衣笠貞之助、伊藤大輔ら名匠の助監督に就き、1954年に『丹下左膳 こけ猿の壷』で監督デビュー、以後大映が1971年に倒産するまでの17年間で60本の映画を撮りました。 その後は翌72年に西岡善信ら旧大映スタッフと共に製作プロダクション・映像京都の設立に加わり、監督としては勝プロダクションや松竹で7本の映画を撮ると同時に、テレビドラマの演出を数多く手がけました。しかし1975年、撮影中に倒れ、54歳の若さで急逝しました。その研ぎ澄まされた画面設計やスピーディーな語り口は、衰退を見せ始めた撮影所体制下において時代劇の新たな可能性を示し、現在もなお新鮮な驚きを我々に与え続けています。 本企画は、三隅の手がけた劇場公開映画51本と、テレビドラマ「必殺」シリーズ19本を60プログラムに組んで上映する大回顧特集です。珠玉の作品の数々を、ぜひフィルムセンターの大スクリーンでお楽しみください。
|