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京都国際映画祭2018
KYOTO INTERNATIONAL FILM AND ART FESTIVAL 2018

2018.10.11 THU - 14 SUN

宮川一夫特集 10/12(金)

 黒澤明、溝口健二、小津安二郎、市川崑など、日本を代表する名監督と名作を撮り続けたカメラマン「宮川一夫」生誕110年にあたる今年、功績をたたえての特集上映をいたします。

上映作品

 会場: TOHOシネマズ二条

ぼんち』(1960年) 16:20〜
監督:市川崑 撮影:宮川一夫 原作:山崎豊子 出演:市川雷蔵 若尾文子 中村玉緒
ある殺し屋』(1967年) 18:50〜
監督:森一生 撮影:宮川一夫 原作:藤原審爾 出演:市川雷蔵 野川由美子 成田三樹夫

 会場: よしもと祇園花月

新・平家物語』(1955年) 10:50〜
監督:森一生 撮影:宮川一夫 出演:市川雷蔵 久我美子 林成年
朱雀門』(1957年) 13:20〜
監督:森一生 撮影:宮川一夫 出演:若尾文子 市川雷蔵 山本富士子

宮川一夫氏プロフィール
1908年2月25日、京都市生まれ。
1926年18歳で日活京都へ現像部助手として入社。
約3年間の現像処理の従事期間を経て、撮影助手を経験。
尾崎純監督の『お千代傘』(1935年)にて撮影監督デビュー。
稲垣浩監督『無法松の一生』(1943年)での美しい映像で高い評価を得た後、溝口健二、黒澤明、小津安二郎、市川崑などの巨匠監督による作品を撮影。
黒澤明監督との初コンビ作品『羅生門』(1950年)は、日本映画初となるヴェネチア国際映画祭金獅子賞とアカデミー賞最優秀外国語映画賞を受賞。
溝口健二監督の『雨月物語』(1953年)は英国エディンバラ国際映画祭で最高賞を受賞。
黒澤明監督の『用心棒』(1961年)などでNHK映画賞撮影賞、『おとうと』(1960年)『はなれ瞽女おりん』(1977年)などでは毎日映画コンクール撮影賞など受賞多数。
また、『おとうと』の撮影において、物語の時代設定である大正の雰囲気を出す為にフィルムの発色部分の銀を残す独特の技法「銀残し」を生み出した。
この技法は現在、世界中の映画で広く用いられている。
1978年に紫綬褒章、1983年に勲4等旭日小綬章。
1992年には山路ふみ子文化賞、川喜多賞を受賞。
「監督と撮影監督は夫婦のような関係」という持論のもと、60年以上にわたり、40人以上の監督とともに映画を撮影。
映画136本、テレビ映画8本を撮影し、1999年8月7日に91歳で他界。

 

詳細は 京都国際映画祭2018公式Website