★雷夢忌@★

 京都文博では大河ドラマ「新選組!」にちなんで“新選組”をテーマに特別展を19日まで開催。最終日は、RaiF-Clubで一番大切なイベント「雷夢忌」の前夜祭でもある。

 映像ホールでは山崎蒸を主人公にした『新選組始末記』を上映。13:30〜の上映に全員集合。今回の特別展では数々の新選組映画を上映したが、そのトリを飾ったのは雷蔵主演の『新選組始末記』。文博での上映ではその輝かしい実績がものを言ったのか! なにしろ、雷蔵主演の映画を上映する時は、立ち見覚悟の“ジンクス”あり。今回も、もちろん立ち見がでるほどの盛況ぶり。大河ドラマの人気より、雷蔵人気が上なのか!?

 

★前夜祭A★

 

 四条小橋から、木屋町通の細い路地を入ったところにあるもち料理専門店。元お茶屋だった当時の雰囲気が残り、京情緒もたっぷり。(お茶屋時代には、ため息をつきたくなるようなエピソードあり。)ここは雷蔵さん行きつけの店としてTVで紹介された上に、尚江さんと光紀さん姉弟の思い出にも登場するお店でもある。

今晩は宵山。ということは雷夢忌のイブになる。店の外は雑踏と人の波というのに、静かな気分でイブを迎えたい・・・そんなわけないか!?

入り口すぐにカウンターがあり、その後ろにあるスペースを占領した。(人数制限を設けるほどの参加者。全員このスペースに入れず、カウンターにはみ出して?しまった。)

 地酒は純米酒を中心に吟醸酒や生酒など約30酒を取り揃えています。気軽にお越しいただける“酒亭”としてご利用下さい・・・。

という言葉に違わずう4人の後ろに並んだ地酒の数々。とりあえずビールの後においしくいただきました。

 

ワイワイ・ガヤガヤ、喧々諤々、雷蔵賛美に終始しながらお料理を美味しくいただいた後、一同向った先が二階の座敷。その途中にはお茶屋時代を髣髴とさせる坪庭に蹲。→

ここから特別エピソードをご紹介。(見ずらいのですが、ちょこんと蛙の置物あり。)光紀さんが京都の友人に伴われてこの「きた村」を訪ねたとき。なぜか懐かしい・・・むかし、むか〜し父親に連れられて、京都行くと必ず寄ったお店があり。泊まったこともあったそうで、そこには細い路地を通って行く。水が流れていて、小さな蛙がいて・・・。とそこまで話していくと全く同じものが「きた村」にもあって、そう!!ここは父親に連れられて何度も来たことがある思い出の場所だった。

今も、むかしも、同じように蛙の置物がちょこんとあり。

一同その話に耳を傾けて、急に静かになって、言葉も無くなってしまったのである。

しかし、不思議な話ではある・・・。

 

もう一つのエピソードは二階の座敷

  

この座敷で雷蔵は初めて映画会社の人に引き合わされたそうだ。そして1年間の逡巡の末、銀幕の世界に飛び込んだとか・・・つまり、映画スター市川雷蔵の出発の場所なのだ。

54年に「花の白虎隊」でデビューした訳だから、この座敷に座り、映画会社の人と対峙したのは53年ということになる。51年前の事実なのだが、さすがに畳は新しいもののはず。(何とかと畳は新しいものに限るらしいから)しかし、床柱や天井はその時を静に見つめていたはずだ。思わず・・・床柱に触ってみた。誰もいなけりゃホントは頬づりしたかった!?

  

そこで勿論一同で記念写真と相成った。「きた村」のみなさんはうるさい連中だと嫌な顔一つされず、座敷に案内してくださった上に、一人一人が口々に連呼する雷蔵さんの話をこれまた、熱心に聞いてくださり、一同喜色満面。「新しい畳だよね!」と言いながらも、寝転ぶ者まで出る始末。

ほんとうに「きた村」のみなさん、ありがとうございました。またお尋ねします!

 

お茶屋時代のエピソード。この店の最初の女将は猿翁の思われ人だった方で、彼と一緒になるために不義理をしたので京都のここでお茶屋をやることになり、最後は彼と別れることになったのだけどその情熱のエピソードは川口松太郎の筆によって小説化されているほど。

その思い出が↑の隈取。これはご本人が隈取を紙に写し取ったもの。(つまり、隈取を施した顔をそのまま紙につけ、それを紙に写したもの。雷蔵さんのだったら値千金なのだが・・・)

 

「きた村」への細い路地で、本日おろしたての雷蔵浴衣を着て

「きた村」のご主人と、笑顔が素敵

その後、宵山見物をする者、ホテルに帰る者、まだまだしゃべり足りない・飲み足りない者と、ちりぢりに夜の京都へ消えていった。

明日はいよいよ「雷夢忌」