京都市

 

「炎上」ロケ地巡り(京都あっちこっち)

 

 A右京区嵯峨天龍寺

 

 吾市が徒弟としてあこがれの驟閣寺に入るところだが、実は天龍寺・庫裏。↓切り妻造り、蟇股、白壁が美しい。

 入り口の左脇にあった木がなくなり、石組みに変わっているのがよくわかる。多分木は枯れてしまったのではないだろうか?ここ、天龍寺には森一生監督の墓もある。

 よく知られていることだが、三島由紀夫作「金閣寺」の映画化にあたり、寺側は「金閣寺という名前を使うのはやめてほしい」という条件以外はいわなかったが、金閣寺をロケに使うわけにはいかず、寺の内部はすべてセット撮影である。

 普段はジーパンに汚い?ジャンパー姿の大映スタッフは慣れない背広にネクタイをしめて、大学研究者を装い、寺の内部を観察しセットを拵えたそうである。

 なにしろ、放火事件は1950年、小説発表は56年、そして映画化は58年のことである。寺関係者からの協力を仰ぐことは難しかった。