民謡に乗り三日三晩

 

民謡に乗り三日三晩

「初春狸御殿」相手はミス狸姫九人

 大映京都(木村恵吾監督)の正月映画『初春狸御殿』は目下撮影中だが、このほど花やかな見せ場となる狸御殿の大広間における郷土色豊かな九つの民謡メドレーシーンが、市川雷蔵を中心に若尾文子、中村玉緒、近藤美恵子、金田一敦子、仁木多鶴子、神楽坂浮子、藤本二三代、松尾和子、小浜奈々子らに大阪松竹歌劇団の舞踊チーム百名を交えて、三日三晩、狸ばやしならぬ日本各地の民謡のリズムに乗って踊りぬき歌いぬいた。

 これは狸御殿へ花嫁捜しにやってきた狸吉郎の歓迎を兼ねた狸まつりで、ミス狸姫たちが、それぞれお国自慢の民謡と踊りとで彼を悩殺しようとするショーで、これを紙上紹介すると−