さすがカブキできたえてきた雷蔵さん。堂々たるもんです。

若尾文子さんも、楽屋を訪問「雷蔵さんステキ」と歓声をあげました

「保名」を熱心にみる若尾さん

 

 大映の若さま、市川雷蔵さんの後援会「雷(かみなり)会」春の集いも、この日(3月15日)午後から、東京銀座山葉ホールで、にぎにぎしく開幕しました。

 『又四郎喧嘩旅』『秘伝月影抄』『浅太郎鴉』と、たてつづけに撮影に追いまわされ、東京のファンにも「すっかりご無沙汰しちゃったもんで」京都から、とんできたのだそうだ。

 会場をぎっしりうめたファンたちは、雷蔵さんの挨拶に、サインボールの投入れに、ドッとわき、若い息吹きが、はちきれるようだったが、そのコーフンも、よびものの清元「保名」となって、クライマックスに達した。満場、あでやかな衣装をまとい、無心に踊りぬく雷蔵さんの艶姿にただうっとり。

(アサヒ芸能新聞56年4月15日号より)

 

「たまにこんな格好をするとしんどいわ」気付に大わらわの楽屋

さあ出番だ。しばらくはなれたカブキの舞台を想いだしたように雷蔵さんはニッコリ

   

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