五月三日待望の第二回春の集い(茶話会)が午前十一時、午後三時の二回、神田一ツ橋如水会館で催された。

 この茶話会は雷蔵さんの強い御希望で会員さんとお話がしたいという趣旨からと、又ごく内輪で雷蔵さんと会員さんとの間にもっと親しみを増してもらえたらと、早速企画されたものです。

 この日遠く北海道は札幌。九州は熊本の会員さん、年配の方、御子様づれは毎回同じですが、マイクを持って会員さんの中に入られる雷蔵さんは、何か心楽しく見えました。

 そのうち中年の御婦人が「兼々お逢いしたいと思っておりましたので本当に嬉しいです。これは妹です」と云って隣の御婦人を紹介して、雷蔵さんはやたらにペコペコおじぎをしている。

 やはりお嫁さんのお話からすっかり雷蔵さん感激して、会員さんに握手を求めたところ、どうしてもいやだと云って手を出さない方。

 「あんまり近くにいらっしゃるのでお話が出来ない」と云われて素直に五、六歩離れる雷蔵さん。

 

 

ホワーそんなものですかね てぶりもよろしく・・・

  質問途中、お疲れになったと見えストライキを起し、あいているイスにすわった雷蔵さんに会員さんがジュースをついで差上げたり、男性会員の質問には相方イスにすわってお話したりで、雷蔵さんは丹念に各テーブルをまわられました。

 

 

一寸気軽なかっこうで・・・ 会員さんよりジュースのサービス

 こうして質問を終り記念撮影。静かな会である事は定評があるが、ここでも、その静かさには驚くばかり。お好きとみえ子供は御自分の脇にすわらせて大変な御きげん。そして、再び壇上に帰り、御挨拶をなさり、終了いたしました。

 雷蔵さんも云われた通り、初めてのこころみでもあり、こうした茶話会についてあとでいろいろレターで云ってこられると思いますが・・・。皆様いかがでしょう。こうした会を通じ、雷蔵さんの人間性にふれ、又お仕事をよく理解された事と存じます。

 尚、雷蔵さんは、翌日より東京でお仕事をしたり、京都では味わえない東京の空気を思う存分吸って、六日第二こだまで京都へお帰りになりました。