どんなに不景気の時代でも、出せばかならず当たるといわれるのが『忠臣蔵』である。東映の『赤穂浪士』が大ヒットしたことはまだ記憶に新しいところだが、こんどは大映が大型色彩版で製作することになり、東西両撮影所の俳優陣総出動による全キャストが十四日決定。渡辺邦男監督のメガホンで十五日クランク・インした。封切は四月一週の予定。

　大石内蔵助（長谷川一夫）、浅野内匠頭（市川雷蔵）、岡野金右衛門（鶴田浩二）、赤垣源蔵（勝新太郎）、大石主税（川口浩）、女間者おるい（京マチ子）、大工の娘お鈴（若尾文子）、瑶泉院（山本富士子）、大石の妻りく（淡島千景）、浮橋太夫（小暮実千代）、関根弥次郎（菅原謙二）、大竹重兵衛（志村喬）、吉良上野介（滝沢修）、田村右京太夫（長谷川一夫の二役）。 (西日本スポーツ 12/17/57)