時忠、時子の姉弟と、清盛はめぐまれぬ境遇から、友情と恋が芽生えていった。

 

 下積みの苦労をえうる節の清盛、貧乏公卿にあきたらぬ時忠はいつか親友となり、酒をのんではうっぷんをはらしていた。

 

 公卿の娘だが、時子は淑やかな女性である。清盛は、彼女との結婚を父忠盛に、二度とない真剣さで迫っていた。

 

 セットにあらわれた吉川英治氏、松山大映常務、雷蔵さん、溝口監督、酒井所長と懇談。

 

 (55年8月7日発行)