演技派の好敵手
東映の錦之助と大映の雷蔵はいまや時代劇のホープである。
会えば親しいけんか友だちであり、企画もぐうぜんかもしれないが対照的「若き日の信長」がハチ合せとなり
雷蔵が西鶴の『好色一代男』を企画すれば錦之助は「梅川忠兵衛」改め『浪花の恋の物語』をやる
といった具合である。しかも二人とも演技派スターをねらってその将来は洋々たるものがある。
以下はその好敵手の対談。