本格的な夏ですね。お変わりありませんか?さて、毎年夏が来ると当後援会も一歩前進、会誌「よ志哉」も一つ大きくなるわけです。この会誌も今年で四回目の夏を迎えたんです。この暑さを忘れさせ、皆さんの気持をとりこにしてしまう様な、そんな会誌に出来ないものかしら・・・そうそう皆さんに頂いた会誌のアイデアを忘れてました。さっそく探してみますと、ありました。四周年の特集としてふさわしいアイデアが、どんな内容かですって?それはこれから皆様にお贈りいたしますから、ごゆっくりお読み下さい。さあ、ごえんりょなくどうぞ・・・


 

 

理性的過ぎる

京撮 宣伝部  真田 正典

 大変、頭が良いという印象が、まず第一に来ます。ジャーナリストとのインタビューに立合っている際、僕ら宣伝マンは、話題が書かれては困るという内容の方に進まないようにいつも注意していなければならないのですが、彼の場合はこの点絶対安心が置けます。それでいて当りさわりのないことだけを云っているのではなく、ズバリズバリと歯に衣着せぬ云い方で意見を出し、自分の宣伝もやり、相手に「面白い男だ」という印象を与えることは無類です。

 時には「こんなことも云ってくれたら」とこちらが思っていると、それ以上の事を云い、ホホウと内心感嘆する時もある程です。時間のない時には短く意見をまとめ悠々としている事などは、いつ迄もしゃべっている緩急自在の法を心得ています。しかしそれだけに失言≠ニ云う事がなく、確実に信者は得られるが、爆発的な話題の中心にはなり得ないと云う弱味があります。映画スターと云う者は、顔やスタイルが人気の的になっているのだと思いますが、理性の勝ち過ぎた市川雷蔵≠焜nリウッドのトップスター達の様に、いつもゴシップ種の渦の中に投げ込んでおきたいというのが僕等の考えです。

 素顔の彼は、目が大変やさしく、話し方、ジェスチャーなど実に個性的な魅力を持ち、着流しで歩いている時などは、姿を見なくとも下駄を引きずり具合で彼だと判る程です。僕が女性であれば、すぐに好きになってしまう程の数々の魅力の持ち主ですが、こんな特徴が現在までのファンの市川雷蔵≠フイメージには完全に生かされていない。今以上にもっともっと個性の魅力を押し出せる人だと思いますが、それには宣伝の演出≠ェ必要です。結婚は人気の下降≠ニ云うジンクスを逆手に取り、これを機会に大宣伝を開始する。その手始めに奔放な恋愛≠ヘ如何でしょう。彼自身もそろそろ結婚しようかなどと云っていますし、以前に後援会の集いの時に、「僕の好きなタイプの人が居たよ」と云ったりしています。後援会の方で実生活の相手役≠見つけ出してあげては・・・。

 ずい分長居をしてしまいましたねェ。記者?も人の子、人一倍雷蔵ファン。ごめんなさい。貴女もそうでしたねェ。だから長くなっちゃったのね。そうね次はと、企画部へ御案内致しますね。御紹介された方は、税田さんとおっしゃり一寸雷さんに似ておりますの・・・(こう感じたのは私一人にあらず念のため)

 まずは雷さんの事についての原稿をお寄せ下さいましたので、それをお読み下さい。