基となっている歌舞伎作品は世話物「三人吉三郭初買(さんにんきちざくるわのはつかい)」(七幕十三場)で、これも河竹黙阿彌の作です。初演は万延元年(1860年)一月。江戸市村座で、別題は「三人吉三巴白波」、通称は「三人吉三」

 映画化の脚本は、戦前は監督として活躍し、戦後は「座頭市」シリーズなどの脚本家として多数の作品がある犬塚稔。これを『化け猫御用だ』(58)でデビューしたばかり、これがまだ二作目だった田中徳三が監督しました。プログラム・ピクチャーが健在だった頃らしい明朗な娯楽時代劇となっています。

 切抜に新聞切抜GをUP! (07/31/24)

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