■ 札の辻
江戸時代のはじめ、ここに高札場が設けられて、布告法令などが掲示されたところから、札の辻と呼ぶようになりました。元和2(1616)年には、芝口門をここに建てて、江戸正面入口としての形式を整えました。この門は「日暮御門」といわれましたが、これはこの東がすぐ江戸湾に接し、海を隔てて房総の山々を望む、一日眺めてもあきない景色であったためといわれます。
その後高札場は、天和3(1683)年に南方の高輪(後の大木戸の場所)に移されました。また、宝永7年(1710)年に、芝口門は新橋北側に建替えられ、ここは「元札の辻」と呼ぶようになりましたが、明治維新後はまた「元」を略して「札の辻」と呼んでいます。
札の辻(右へ行くと日本橋方面。左へ行くと虎の門から江戸城へ)
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