銀幕を支え 次は主役 映画「たそがれ清兵衛」の撮影で、山田洋次監督(72)は松竹京都映画撮影所に初めて本拠地を置いた。その監督がいま、現代劇の構想を温めている。 「京都太秦恋物語」 京都市の中心部から嵐山に向う途中。広隆寺前の太秦交差点から帷子ノ辻まで、京福電鉄に並行して続く「大映通り商店街」の人々が主人公だ。 全長700メートルほど。約90店が軒を連ねる商店街を歩いた。 朝8時に喫茶店が開き、ひと仕事終えた店主が長話。なじみ客との立ち話にも花が咲く。 よくある光景だが、目を上げると街灯の上にカメラの模型が載っている。路面はフィルム模様だ。買い物をすれば、かちんこやメガホンをあしらった「キネマスタンプ」をくれる。 78年前、この地に阪東妻三郎が撮影所を建てて以後、大映、東映、松竹の3大撮影所時代を経て、現代へ。この商店街はずっと映画人とともにある。 山田監督は言った。 「商店街が変わらないこと奇跡のごとし。ここには、映画を間接的に支えて、30年、40年といつも同じように働いてきた人たちがいる。その暮らしぶりをスクリーンにつかまえたい」 |
太秦の年表
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