ぬばたまの 黒髪濡れて泡雪の 降るにや来ます 幾許(ここだ)恋ふれば  読み人知らず

 

 

 

 

第81・82・64 

白峰寺・根香寺・前神寺

 

 


第十六・七日

讃岐の国

 

 

発心

来し方行く末を見つめて、夢を叶えたい

日時

2007年02月05〜07日(月・火・水)

辿りつき状況

 
  ゆっくりお鮨のランチを味わって加賀温泉駅を2時過ぎの“しらさぎ”に乗り米原へ。新幹線で品川に到着したのは午後6時過ぎ。そこからJRで渋谷へ、そして東急田園都市線の桜新町へ向う。弟宅が目的地、明日からの遍路再スタートのために遍路必携の金剛杖を彼のところからPick Upしなくちゃならない。その他、お線香・納札”等々をチェック、補充して再び品川駅へ向う。“ムーンライトながら”に乗るためだ。

 品川駅には月曜というのに多くの勤め人が家路に急いでいた。日付が変ろうという頃、結構な人数を乗せて、夜行は出発。明朝6時に名古屋に着けば、最終目的地の坂出には11時前に到着だ。

 坂出駅前から琴平バスで高屋へ。ここから歩きだ!6Kmほどか・・・。1時間半で到着した81番白峰寺(しろみねじ)。ここも結構な階段、下から見上げると一番上が見えない。しかし、階段の両脇には崇徳上皇(「瀬を早み 岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思ふ」)や西行作(「なげきとて 月やはものを思はする かこち顔なるわが涙かな」)の和歌の石碑が並ぶ、それを見ながらがんばって上っていくと崇徳上皇陵に出る。四国行脚の旅に出た西行法師が上皇の亡霊(怨霊)に出会うという上田秋成作「雨月物語」の“白峰”がここだ。NHK大河ドラマ「新・平家物語」で田村正和が崇徳天皇を演じていたことを思い出した。

 おどろおどろした怨霊の世界はお話しの中だけで、現実には日はうらうらと照り、極寒の2月というのに春はもうそこまでやってきているようだ。看板犬が大師像の下で、ひなたぼっこ。世の中平和だなぁ〜。お次の根香寺へ、歩いて4Kmほど。

 82番根香寺(ねごろじ)へ向う山中の遍路道はなかなか大変。そして、山中の寺につきものは、階段!!ここも150段ほどあるそうだ。やれやれ・・・。

 お参りを終えたら、やっこらさと歩き出した。滋賀県から来ているカップルに「歩いて山を降ります」と答えたら、かなりびっくりしていた。ま、1時間もあれば、なんとか平地に辿りつき、そこからタクシーで高松へ向えばいいし、今日はこの2ヶ所だけなのだから、楽チンだ。でも正直に言うと、早いところホテルにチェックインして、ベッドの上で寝たい!夜汽車では全然眠れなかった。

 よほど頼りなく見えたのか?それとも歩けそうにないと心配してくれたのか、車で後を追ってきてくれた件のカップル!!結局“お車の接待”をありがたく頂戴して、高松駅まで。駅で遅いお昼をいただく。もちろん“讃岐うどん”

 翌日は早起きが出来ず、おまけに、午後5時には福岡に辿りつきたいので、予定では2ヶ所のはずが64番前神寺(まえがみじ)のみ。ここは予讃線石鎚駅からたったの!700m。例のキャリーバッグをゴロゴロ引っ張って駅から往復する。白梅が咲いていた。

制覇:56札所 残り:32札所

 

ご挨拶

蘭・茶々

Nail

自己紹介

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