ぬばたまの 黒髪濡れて泡雪の 降るにや来ます 幾許(ここだ)恋ふれば  読み人知らず

 

第37・38・39・40・50

岩本寺・金剛福寺・延光寺・観自在寺・繁多寺

上から足摺岬の夕日、荒れる海、灯台

 


第十九・二十日

土佐・伊予の国

 

 

発心

来し方行く末を見つめて、夢を叶えたい

日時

2007年02月13・14日(火・水)

辿りつき状況

 
  新大阪発6:00の“ひかり”に乗るため、まだ夜の明けやらぬ京都駅発5:21の快速に乗車。(改札には誰もいない!自動改札の通れないみわは当惑!大声で駅員さんを呼んで開けてもらうがどうなることかと思った・・・)本日の予定では歩きは殆ど無く、列車・バスと乗り物に乗る時間が長い。

 快速+ひかり+南風と計5時間半の列車の旅の果てにJR窪川駅(高知県)に着いたのは午前11時。荷物は駅の方に預かっていただき、37番岩本寺(いわもとじ)に向う。(徒歩10分) ここの見所は本堂内陣の格天井。全国各地から公募した575枚の絵がはめられている。

 窪川からは土佐くろしお鉄道で中村へ。私鉄なのでレールパスが使えず、窪川から中村まで1,060円也。駅で、ランチを買って足摺岬行きのバスに乗ったのは13:45、お天気も上々なので、足摺岬沖に沈む夕日が見られるはずだ。しかし田舎のバスは高い!始発の中村から終点の足摺岬まで、1時間20分のバス旅が1,930円。ただし、バス停から岬までは徒歩5分!途中、歩き遍路二組を見る。

 2月に足摺を訪れたのは、“椿”の群生を見たかったから。但し、今年は例年より早く咲いた上に、あまり花は多くなかったそうだ。それでも藪椿の落花が道のそこここに、岬を覆う椿の群生に赤い花がぽつぽつ。これでよしとしよう。38番金剛福寺(こんごうふくじ)も岬も明るい。こんな所じゃないはずだ!どうも高校生の時に観た原作:寺田虎彦、監督:山本薩夫、脚本:新藤兼人、主演:木村功の映画「足摺岬」が頭の隅にこびりついてなかなか離れない。が、目の前の足摺岬にあるのはジョン万次郎の銅像、灯台、おだやかな太平洋と暗さは微塵も無い。

 雲が少しあるが綺麗な夕日が見られそうだ。明日の日の出はどうだろうか?天気予報は雨だが・・・

 翌日は天気予報の通り大雨、海は暗く時化ている。朝日を拝むのは次の機会に。バス停まで宿のご主人に送ってもらう。バスの運転手さんが「昨日、バスに乗っていたでしょう?お遍路やっているんですか?」と聞かれた。金剛杖のおかげで、どうやらお遍路らしいと判ってもらえるようになったが、この格好では遍路にほど遠いかも・・・しかし、この雨では今日の予定4ヶ所はとても無理?

 バスの外を見れば、雨脚は激しくなるばかり、その上大きな風が吹けば、骨がばらばらになりそうな傘しかないという心細い状態。選択の余地は無い!雨宿りが出来そうなバス停で下車。タクシーを呼んで、39番延光寺(えんこうじ)へ向かう。そして、寺から宿毛のバスセンター、そこからバスで40番観自在寺(かんじざいじ)へバス代は830円。少し小降りになって、雨も止みそうな気配。やれやれ。兎に角、ここからJR宇和島駅までは行かなくちゃならない。バス代1350円、1時間10分のバスの旅、お天気さえよければ左手に太平洋を臨みながら景勝を見られるはずなのだが、このお天気では・・・遍路に晴天は必須であることを今さらながら痛感する。

 JR宇和島駅に到着。お天気のせいでダイヤも乱れており、特急に指定席が発券できなとのこと。やれやれ、遅いランチを車内で。松山に着いたら、駅前のバス停から行けそうな札所を探そう!

 という訳で、50番繁多寺(はんたじ)へ向う。雨も止み、薄日がさしてきた。小高い丘に建つこの寺から見渡せる景色はなかなかなもの。もっとも、到着したのは16:45少し焦っていたというのが本音。寺でゆっくりしていると、5時を15分もオーバーして大型バスが到着。団体はずるい!納札受付時間は7:00〜17:00のはずだ。ま、浮世とはこんなもか、結局今日行けたのは三ヶ所。

制覇:64札所 残り:24札所

     

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Nail

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