心配していた天候もこの良き日を祝うが如く秋晴れ。会場には朝九時頃より数名の会員さんが集まられ、東京近県は勿論、遠く北海道、青森県からかけつけられた熱心な会員さん達で、十二時半開場と共に、押掛けられた会員さんは約六百名。万来の拍手のもとに雷蔵さんが迎えられ午後一時、芥川隆之アナウンサーの司会で「市川雷蔵後援会」発会のプログラムがめくられました。

 先ず梅原理事長の開会の辞に、続いて中村錦之助、賀津雄兄弟、若山富三郎、牧野ヨシオ、高松英郎、矢島ひろ子、藤田佳子、八潮悠子、穂高のり子、清水谷薫、市川和子、立花宮子、朝丘雪路、加賀ちか子さん等が御来賓下され、それぞれ発会式のお祝をのべられました。

(明星58年1月号より)

 

 さて、ひときわ激しい拍手の中に、飾らぬ言葉の中にも青年らしい若さと熱のあふれる雷蔵さんの御挨拶。そして、次から次に贈られる各雑誌社、後援会その他よりの花束、贈物、山本富士子、南田洋子、品川隆二、近藤美恵子さん等よりの祝電を受け、花束に埋った雷蔵さんを、テレビニュース、雑誌社、新聞社のカメラマンのフラッシュが、会の雰囲気をいやが上にも盛り上げて行く様でした。