定刻一時間前には北海道、青森、石川県などからかけつけた熱狂的なファンなど、女性ばかりの後援会員約七百名が会場にギッシリ。中央のメイン・テーブルに雷蔵が座ると、場内は総立ち。なかには椅子の上に立ち上がって双眼鏡をとり出したり、人ガキをかき分けてパチリ、パチリと写真をとる、ニュース・カメラマンも顔負けの強心臓の女性も出るありさま。

 お祝いにかけつけた中村錦之助、賀津雄兄弟、若山富三郎、八潮悠子、矢島ひろ子、朝丘雪路らが雷蔵と握手を交わすごとにワーッ、キャーと大騒ぎ━雷蔵や来賓のアイサツが終って、庭園で雷蔵撮影会などがあり、午後四時過ぎ、にぎやかな幕を閉じた。なおこの後援会は、従来の"雷会"という後援会をさる七月発展的解消して、あらたに"市川雷蔵後援会"としたもので、雷蔵の伯父さんに当る梅原芳造氏が理事長になっている。 (スポーツ報知 10/14/57)