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水戸黄門海を渡る 1961年91分カラー 〜仙台で祭の晩を楽しんでいた水戸黄門、助さん、格さんの一行は、謎の幽霊船がその地に漂着する事件と遭遇。船底で発見された助さんの旧友の松前藩士は、公儀に献上する予定だった蝦夷地の測量図が何者かに奪われたことを告げてこと切れる。かくして黄門たち一行は、海を渡って蝦夷の地へ向かうことに。そこでは松前藩の悪家老、一柳甚左衛門が御用商人の北海屋やアイヌのリーダー、ギルタンらと結託してひそかに悪事を働いていた。〜 大映の看板スター、長谷川一夫が水戸黄門に扮した本作は、月形龍之介が主役に扮した東映版の「水戸黄門」シリーズとはまたひと味異なる、西部劇調の娯楽時代劇に。長谷川一夫が老け役の黄門様と共に1人2役で、アイヌのリーダー役を猛々しく演じ、演技のバランスを取る一方、人気スターの市川雷蔵と勝新太郎が助さんと格さんに扮してそれぞれ活躍を披露するのも、時代劇ファンのみならず邦画ファンなら見逃せないところ。監督は早撮りの名手として知られた渡辺邦男。
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手討 1963年86分カラー 〜播磨とお菊の悲恋を綴る岡本綺堂原作「お菊と播磨」を田中徳三が監督。血気盛んな青年旗本・播磨を市川雷蔵が、お菊には大映「黒」シリーズの藤由起子が扮する。建幕の功労者である旗本が次第に疎んじられ始めた徳川初期。旗本たちの結成した白柄組の統領となった青山播磨(市川)は、美しい腰元、お菊(藤)と将来を誓い合う。しかし旗本と大名の対立は激化し、解決策として播磨に加賀藩ゆかりの姫との縁談が持ち上がる。〜
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市川雷蔵・美空ひばり競演 幻の時代劇「歌ごよみ お夏C十郎」 |
歌ごよみ お夏清十郎 1954年モノクロ 〜但馬屋の娘・お夏(美空ひばり)と、美男で働き者の手代・清十郎(市川雷蔵)は、秘かに思いを寄せながらも、主従の一線をしっかり守りあっていた。商売仇の謀略で、盗みの濡れ衣を着せられた清十郎をお夏は必死に庇うが、彼は市中引き回しの上、島流しにされてしまう。しかし、その後但馬屋を襲った不幸で、お夏は…。思いあまった清十郎は流刑場を脱出する。〜 市川雷蔵の飛躍のきっかけともなった本作では、はじめは柔和な美男子という体で登場しながら、お夏を助けるために島流しから戻った姿ではすっかり貫禄がついて凄みのある表情を見せており、二つの顔を見事に演じ分けている。また、随所で美空ひばりによる美しい歌声が入り、映画に華を添えている。前半はひばりの大店の娘らしい気品ある演技で映画を引っ張り、後半は雷蔵の男らしい魅力でぐいぐいと引き込まれる。さらに但馬屋を陥れた者とのサスペンスの要素もあり、最後まで目が離せない展開になっている。
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中島貞夫の邦画指定席 水曜19:00〜 |