37歳という若さで急逝した映画スター、市川雷蔵の出演作を集めた「市川雷蔵祭 艶麗」が1日から南区の京都みなみ会館で開催される。映画俳優市川雷蔵の存在を存在を知らしめた出世作「新・平家物語」(溝口健二監督、1955年)をはじめ、人気作が多数上映される予定。22日まで。
梨園出身の雷蔵は54年「花の白虎隊」でデビュー。15年の短い映画俳優人生で、158本に出演した。90年代から東京などで写真集や書籍の出版、特集上映会や写真展が活発になり、若いファンも現れているという。デビュー50周年・没後35周年の昨年から全国各地で回顧上映が組まれ、再び人気を博している。
「新・平家物語」は、主人公の平清盛の野心や苦悩、情熱を大きなスケールで演じて話題となった。04年にカラー長編映画としては国内で初めてデジタル復元された作品だ。ほかにも「弁天小僧」「切られ与三郎」など歌舞伎に題材を取った作品や、雷蔵の代名詞となった「眠狂四郎シリーズ」「剣三部作」など23作品が予定されている。
観賞料金は一般1800、高大生1500円、小中生とシニア1000円(前売りは1回1300円、5回5500円)。問い合わせは同館(075・661・3993)。【加藤小夜】
毎日新聞 2005年4月1日より