町田市民文学館 ことばらんど
三島由紀夫展−「肉体」という second language
薔薇刑 #25 1961 写真・細江英公 没後50年を迎える現在まで、世界中で読み継がれている作家・三島由紀夫の文学展を開催します。 しかし、30歳でのボディビルとの出会いが、「福音が訪れた」と表すほど大きな変化をもたらします。肉体改造に取り組み、外国語を学ぶように「肉体」と向き合ううちに、他者と自分の現実感覚の一致を確信し、『金閣寺』『鏡子の家』『憂国』などの代表作を次々に発表。作家としての充実期を迎えます。やがて健康を目指すために鍛えられた肉体は、作品にも繰り返し描かれた、三島が心の深分で願う「悲劇」を実現するためのものとなっていきました。本展では、この「肉体」をキーワードに、自筆原稿や創作ノート、書簡などから、三島作品を紐解きます。 また、三島は1964年の東京オリンピックの際に新聞社の特派員となり、開会式や各競技の観戦記を執筆しています。会場内にはそれらを紹介するコーナーも設け、作家の言葉から先の東京オリンピックを回顧します。 2020年1月18日(土)〜3月22日(日) 何が彼に放火させたか!汚れた母、信頼を裏切った師、信じるものを失った青年の怒りと反抗! 同名小説を原作とし、1964年に公開された映画『剣』を上映します。 剣 彼はアンチ現代だ!とぎすまされた世界に命をかけた異様な現代青年! 三島由紀夫展−「肉体」という second language(チラシ)(PDF・7,078KB)
町田市民文学館ことばらんど 所在地:〒194-0013東京都町田市原町田4丁目16番17号 電話:042-739-3420 / FAX:042-739-3421 アクセス JR横浜線「町田駅」ターミナル口から徒歩8分
少年期から類いまれな文学の才能を発揮し、川端康成の支持を受けて戦後文壇に登場した三島は、『仮面の告白』で職業作家としての地位を確立します。初期作品に肉体の存在感が希薄だったのは、生来虚弱であったがゆえに、常に健康への不安と肉体的コンプレックスを感じていたことが影響していました。
炎上
1958年/99分/モノクロ 監督:市川崑
共演:仲代達矢/中村鴈治郎/新珠三千代/浦路洋子/信欣三/舟木洋一/北林谷栄
1964年/95分/モノクロ 監督:三隅研次
共演:藤由紀子/川津祐介/長谷川明男/河野秋武/紺野ユカ/角梨枝子/小桜純子/稲葉義男/高見国一
小田急線「町田駅」東口から徒歩12分
神奈川中央交通バス、町田市民バス「まちっこ」「原町田四丁目」停留所から徒歩2分