大映京都作品『薄桜記』に新人としてデビューした真城千都世は、SKDの人気者“スリー・キャナリーズ”の一員として、長いこと国際劇場の舞台をつとめていた。

 今年の九月、結婚するという理由で退団したおり、雷蔵の相手役を捜していた大映の目にとまり、なんとなく映画入りしたという。こんなところからも楽天家といわれる彼女の一面がうかがえる。昭和十二年、四日市の生まれ。

 

(週刊大衆 59年12月14日号より)