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“大菩薩峠”三部作一挙放映!
虚無的な剣士・机竜之助を主人公に、中里介山が30年弱にわたって書き継いだ長大な未完時代小説「大菩薩峠」を、御存知・市川雷蔵の主演で映画化した時代劇3部作。 |
大菩薩峠 1960年大映82分カラー ◆解説◆ 作家・中里介山が1913年から実に30年弱にわたって書き継いだものの、結局未完に終わった時代大衆小説の不朽の名作、「大菩薩峠」。戦前に稲垣浩監督&主演・大河内傳次郎、また戦後も渡辺邦男、次いで内田吐夢が監督を手がけ、共に片岡千恵蔵が主演を務めた映画版が作られていたこのお馴染みの題材を、ここでは市川雷蔵の主演で映画化。雷蔵が絶妙の味わいで演じた虚無的なヒーロー像は、その後生み出される「眠狂四郎」シリーズの先駆けとなった。名匠・三隅研次ならではの研ぎ澄まされた映像美学も冴える必見作だ。 ◆物語◆ 大菩薩峠の頂上で、剣士の机竜之助は老いた巡礼を一刀のもとに斬って捨てる。祖父の死に驚くお松は、偶然そこを通りかかった怪盗・裏宿の七兵衛に助けられ、江戸へ向かう。一方、御前奉納試合を直前に控えた竜之助の前に、彼の対戦相手となる宇津木文之丞の妹と偽るその妻・お浜が現われ、どうか勝ちを譲ってほしいと竜之助に懇願。しかし彼は非情にも彼女をレイプしたうえ、試合で相手を惨殺し、お浜を連れて江戸へと出奔し・・・。
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大菩薩峠 竜神の巻 1960年大映82分カラー ◆解説◆ 第1作に引き続いて今回も、虚無的な剣士・机竜之助と、亡き兄の仇として彼のあとを追う宇津木兵馬の対決を軸に、波乱万丈のドラマが展開。今回図らずも天誅組の志士たちと行動を共にする運命となった竜之助が、その捕り物騒ぎに巻き込まれて両目を失明するはめとなり、ますます彼の人物像にニヒルな殺気と凄みが加わることに。監督は前作同様、三隅研次が担当。主演の市川雷蔵は無論のこと、中村玉緒、本郷巧次郎らが好演を披露。 ◆物語◆ 亡き兄・宇津木文之丞の仇敵として、机竜之助のあとを追う宇津木兵馬。遂に宿命の対決の時が訪れた2人だったが、深い霧に邪魔されて彼らはお互いを見失ってしまう。その後竜之助は、ひょんなことから天誅組の志士たちと行動を共にすることになるが、彼らを追う討伐軍の捕り物騒ぎに巻き込まれ、両目を失明してしまう。竜神村の御堂に籠って療養していた竜之助はお浜に生き写しの女性・お豊と再会するが、背後に兵馬が迫り・・・。
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大菩薩峠 完結篇 1961年大映82分カラー ◆解説◆ 両目を失明して主人公の机竜之助がますます凄みを増すなか、魔剣をふるう彼と、そんな彼を兄の仇敵としてつけ狙う宇津木兵馬との宿命の対決は、再び大菩薩峠の地に舞い戻って、いよいよクライマックスへ。第1作・第2作を手がけた三隅研次から監督をバトンタッチされ、本シリーズの最終完結編となるこの第3作のメガホンを握ったのは、大映のベテラン職人監督、森一生。スタイリッシュで重厚な三隅監督とはまたひと味違う森監督ならではの軽妙な演出が全編に発揮され、バランスのとれた娯楽作に仕上がった。 ◆物語◆ 竜神の滝の断崖から転落した机竜之助は、お豊の助けでとある屋敷にかくまわれることになるが、やがてお豊は遊郭に身を落とした末、病に冒されて自害。その後竜之助は、顔にやけどの跡を負った心根の美しい娘・お銀と出会い、彼女と共に大菩薩峠へと帰還する。そこでお浜の墓を見つけて愕然とした竜之助は、やがて夜ごと辻斬りを働くようになる。その噂を聞きつけて宇津木兵馬も峠に舞い戻り、嵐の中、竜之助と対決するが・・・!?
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眠狂四郎女地獄 1968年大映82分カラー 〜市川雷蔵の当たり役「眠狂四郎」シリーズの第10作。シリーズ初作を手がけた田中徳三監督が再びメガホンをとった。荒涼とした北国を旅する途中、密使暗殺の現場に遭遇した狂四郎は、佐伯藩の権力争いの渦中に巻き込まれてしまう。かくして狂四郎の行く手には、両派の魔の手が次々と襲い来る・・・。狂四郎をめぐる艶(あで)やかな女優陣や、田村高廣ら敵役俳優陣の活躍も必見の娯楽時代劇。
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時代劇傑作選 |
忍びの者 伊賀屋敷 1965年大映89分モノクロ 〜島原の乱で死んだ霧隠才蔵の息子と徳川方の甲賀忍者軍団の死闘を描く。幕府転覆を狙う由比正雪、丸橋忠弥の元で暗躍する孤独な忍者を市川雷蔵が好演。シリーズ第6作。
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かげろう絵図 1959年大映1119分カラー 〜中野石翁(滝沢修)の陰謀を掴もうとしていた旗本・島田又左衛門(黒川弥太郎)。一方、甥・新之助(市川雷蔵)もまた浪人として豊春(山本富士子)と暮らしつつ、石翁一味に戦いを挑む時を伺っていた。ある日、又左衛門が大奥に潜入させていた豊春の姉・登美(山本・二役)が宿下りを許された。登美は久々に豊春と対面し、又左衛門に状況報告をするが、与力・下村孫九郎(永田靖)がこれを尾行していた・・・。〜
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中島貞夫の邦画指定席 水曜19:00〜 |
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