「新選組始末記」 著者は子母沢寛(明治25〜昭和43年)。本名は梅谷松太郎。祖父は御家人で彰義隊や五稜郭で戦った。読売新聞の記者時代に近藤勇の記事を書いたことから新選組に興味を持つ。のち、東京日日新聞に移り、昭和3年戊辰の年に際して企画された「戊辰物語」(現在は岩波文庫刊)の執筆に参加した。

 大正12年ごろから歴史家や古老などに話を聞き、新聞社の支局員も協力して新選組を取材、昭和3年八月に万里閣から「新選組始末記」の単行本が出版された。<近藤勇の道場>から<勇の墓>まで66の章からなっている。本の前書きで「歴史を書くつもりなどはない、ただ新選組に就ての巷説漫談或いは史実を、極くこだわらない気持で纏めたに過ぎない(後略)」とあり、史料集とは少し立場が異なるが、子母沢寛の新選組への思いが込められた、新選組を知るための基本の書である。(久住 裕子/「新選組大事典」より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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